新型コロナワクチン接種、メリットとデメリット

更新日:2022年02月14日

新型コロナワクチンの予防接種による感染症発症予防の効果等と副反応のリスクの双方についての情報をご理解・ご確認いただいた上で、自らの意思(16歳未満の人は保護者の同意が必要。)で接種を受けていただいています。受ける方の同意がなく、接種が行われることはありません。また、接種の有無にかかわらず、マスク着用や手指のアルコール消毒などの適切な感染防止対策へのご協力とご理解をよろしくお願いいたします。

 

〇「ワクチン」とは?

人間の体は、感染症にかかると、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。これは原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」(抵抗力)ができるからです。この体の仕組みを応用したものが「ワクチン」です。

(上記画像は厚生労働省ホームページ 新型コロナワクチンQ&Aより)

今回予防接種法に基づき接種される新型コロナワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンであるファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチン、ウイルスベクターワクチンであるアストラゼネカ社のワクチンの3種類となっています。

〇新型コロナワクチン接種のメリット

現在、我が国で接種が進められている新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症(病気の症状があらわれること)を予防します。ワクチンの接種を受けた人は受けていない人と比べて新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということがわかっています。ファイザー社製のワクチンの場合で、十分な免疫ができるのは2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされており、発病予防効果は約95%、モデルナ社製のワクチンの場合で、十分な免疫が確認されるのは2回目の接種を受けてから14日以降とされており、発病予防効果は約94%、アストラゼネカ社のワクチンの場合で、十分な免疫が確認されるのは2回目の接種を受けてから15日以降とされており、約70%等の発症予防効果と報告されています。変異株についても、一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません(当然ながらワクチンの有効性に関する情報を常に収集していく必要はあります)。また、感染や重症化を予防する効果も確認されています。こうした感染予防効果や発症予防効果は、時間の経過とともに徐々に低下する可能性はありますが、重症化予防効果については、比較的高く保たれていると報告されています。各ワクチンの有効性については、下記をご参照ください。

ファイザー社の新型コロナワクチンについて
武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて
アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて

〇新型コロナワクチン接種のデメリット

現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等の「副反応」と呼ばれる症状がでる場合があります。こうした症状の大部分は、個人差はありますが、接種後数日以内に回復しています。なお、稀な頻度ではありますが、アナフィラキシーと呼ばれる急性のアレルギー反応の発生、稀に珍しいタイプの血栓症(アストラゼネカ社のワクチン)、心筋炎や心膜炎を疑う事例(ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチン)などが報告されています。ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例については、厚生労働省ホームページの「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」にて公開されています。

厚生労働省ホームページ 新型コロナワクチンQ&Aより

(上記画像は厚生労働省ホームページ 新型コロナワクチンQ&Aより)

新型コロナワクチンによる副反応による健康被害については、健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。詳細は下記の「新型コロナワクチン接種に係る健康被害救済制度」をご覧ください。

こうしたワクチンの接種による副反応をなくすことは困難ですが、ワクチン接種によって得られる利益(有効性)と副反応などのリスクを比較し、ご本人の健康状態など様々な事情を勘案の上、接種をご判断ください。

 

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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