棺内のドライアイスによる二酸化炭素中毒に関する注意喚起
棺内のドライアイスによる二酸化炭素中毒に注意
ドライアイスは、食品の保冷輸送など様々な場面で利用されている、消費者に身近な冷却剤です。氷よりも温度が低く、液体にならず食品等が漏れることがないため便利ではあるものの、取扱いによっては事故につながるおそれがあります。
消費者庁には、葬儀の際、ご遺体の保冷目的で棺(ひつぎ)内に置かれていたドライアイスによる二酸化炭素中毒が疑われる死亡事故の情報が寄せられていることから、今般、葬儀で棺に接する際に注意してほしいポイントをご紹介します。
事故事例
- 葬儀場において、ドライアイスを敷き詰めた棺桶の小窓を開けたそばで、意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡した。
- 葬儀場において、ドライアイスを敷き詰めた棺桶内に顔を入れた状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。
- 自宅において、ドライアイスを敷き詰めた棺桶内に顔を入れた状態で発見され、死亡が確認された。
消費者へのアドバイス
葬儀の際、ご遺体を安置する環境においては、以下に注意しましょう。
- 棺の中に顔を入れないこと
- 室内の換気を十分に行うこと
- 線香番などで一人にならないこと
- 気分が悪くなったらすぐに棺から離れ、異常があれば直ちに119番通報を
- 不明なことがあれば葬儀業者に確認を
更新日:2025年03月25日