MERS(中東呼吸器症候群)
中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症です。
原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS:サーズ)の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
症状
発熱、せき、息切れなど急性かつ重症な呼吸器症状です。下痢など消化器の症状を伴う患者も多くいます。また、腎不全を来たす場合もあります。
流行地域
アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン、イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ、アルジェリア、エジプト、チュニジア、フィリピン、マレーシア、韓国、中国、タイ、アメリカ合衆国
予防対策
- 加熱していない肉は食べない
- 不衛生な環境で用意された食品の摂取を避ける
- 野菜・果実は料理する前に清潔な水で洗う
- 野生動物や農場の動物に不用意に触れない
- ラクダとの接触を避け、ラクダの周辺に近寄ったら石鹸と水でしっかり手を洗う
- 未殺菌のラクダ乳は飲まない
治療等
MERSに対する特別な治療方法は見つかっていません。予防のためのワクチンなども、まだありません。それぞれの症状に応じて対症療法を行うことになります。そのため、早めの治療がとても重要です。
参考外部リンク
この記事に関するお問い合わせ先
保健部 健康増進課
大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661
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更新日:2022年01月21日