犬におけるエキノコックス症

更新日:2022年01月21日

愛知県で、平成26年4月に県内の獣医師から阿久比町内で捕獲された野犬1頭において、エキノコックス症を診断した旨の届出があり、注意喚起が記者発表されました。

エキノコックスについて

エキノコックスとは、もともと北海道のキタキツネにいる寄生虫の名前です。 北海道は流行地域とされており、主としてキツネや犬を終宿主とし野ネズミを中間宿主として、エキノコックスの生活環が営まれ広がっています。

エキノコックスの人への感染について

エキノコックスは、人と動物に共通する感染症で、日本では毎年、北海道で10人から20人程度の患者報告があります。エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便により汚染された食物・水などを、人が偶発的に飲み込むことにより感染します。一般的に症状が現れるのは、感染してから10年前後です。 エキノコックスは、人の体の中では主に肝臓や肺に寄生し、肝不全などの障害を引き起こすことがありますが、人から人への感染はありません。なお、適切に予防すれば人への感染を心配する必要はありません。

予防方法

エキノコックス症の予防方法としては、野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うことや、犬などとの接触や、虫卵に汚染した可能性のある水、山菜などの摂取を避けることです。

  • 野山に出かけ、帰ったときはよく手を洗うこと
  • 野犬や野生動物にはむやみに触れないこと。触れた場合は、よく手を洗うこと
  • 衣服や靴についた泥はよく落とすこと
  • 沢や川の生水は飲まないこと
  • 山菜や野菜、果物等はよく洗ってから食べること
  • 犬の放し飼いをしないこと。犬の糞便は適切に処理すること

参考資料

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