かん山古墳

更新日:2022年01月21日

かん山古墳

ところどころ白線で印がされ、発掘調査の穴が掘られた跡が見られる円形の古墳の中を高台から撮影した写真

築山古墳北側の児童公園内の尾根上に築造された円墳です。

過去の調査で、直径が50メートルの円墳であること、葺石のない2段築成の墳丘であること、墳頂とテラスには埴輪列がめぐること、墳頂には盾形や家形の埴輪があったこと、周濠は存在しないこと、墳頂には大小2基の棺を納めた墓壙(埋葬主体部)が存在することなどが判明しました。埴輪から、築造時期は5世紀前半と推定されますが、コンピラ山古墳よりは時期が新しいとも考えられています。

墓壙の平面規模(最大長×最大幅)は、大きな方は10.5×3.8メートル、小さい方は6.3×2.7メートルを測ります。いずれの墓壙も盗掘を受けていましたが、盗掘坑からは鉄刀片、鉄鏃片、碧玉製の勾玉・管玉、水銀朱などが出土し、大きな墓壙の底にはコウヤマキ製の割竹形木棺の一部が腐らずに残っていました。築山古墳後円部の南西にある茶臼山古墳とともに、大型の前方後円墳に近接する中規模の円墳の実態が明らかになっていくことが期待されます。

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