第11回本公演・能舞台「桜華殿」公演「マクベス」

更新日:2022年01月21日

第11回本公演・能舞台「桜華殿」公演「マクベス」

能舞台の上で、赤色のマントを羽織った男性の右側で向かい合って膝まづいている人が演技を行っている一場面の写真
赤色のマントを羽織った人と他6名の前で、青色の服を着た男性が右手で剣を持ち上げている一場面の写真
剣を持った2名の男性の間に立つ黒色の服を着た女性が、左側の男性と会話をしている一場面の写真
能舞台の上で、赤色の服を着た男性が演技を行っている一場面の写真

演出者の言葉

今回はシェイクスピア4大悲劇のひとつ、「マクベス」です。シェイクスピアの悲劇への挑戦は大きな冒険です。演技者は自分たちよりずっと「大きな」、劇的な人物を演じなければなりません。精神的にも技術的にもアマチュア劇団の手におえません。昨年の「真夏の夜の夢」なら、上演する劇団や市民グループは少なくないのですが、悲劇はあまり演じられません。まして喜劇と悲劇の両方を上演した市民劇団はほとんどないでしょう。ですから、「さざんか」は、日本で指を折って数えられる市民劇団になりました。
大学とロンドンでシェイクスピア劇を研究・実践してきた私には、枯れの芝居が自分たちの身近で気軽に演じられる環境があれはという願いがありました。残念なことに関西ではプロ劇団ですらシェイクスピアをめったに上演しません。しかし、「さざんか」と知り合いました。技術はともかく、この恐れを知らない元気な劇団を見て、見果てぬ夢をともに見ようと思いました。みんな悩んでいます、苦労しています。私もです。舞台で思うほどの成果があげられないかもしれません。それでも、次につながります。夢への階段を、私も劇団ものぼっています。大和高田市も、観に来てくださった皆さんも一緒です。奈良県を、自分たちの住んでいる町を、東京や大阪に負けない演劇文化をもつ土地に育てる夢です。
多くのことを犠牲にして頑張っている劇団員に、大きな拍手をお願いします。

STAFF
W・シェイクスピア
訳/演出 神沢 和明
CAST
マクベス 片岡慶昭
マクベス夫人 坪井鈴代
バンコー 森田千秋
マクダフ 東島一貴
ダンカン/レノックス/暗殺者 丹羽康一郎
マルコム/暗殺者 西垣佳介
ドナルベイン/暗殺者 佐谷卓也
ロス/伝令 佐藤和楽
門番/暗殺者 内山徹
フリーアンス/幻 倉本春美
侍女/幻 東島一貴
侍女/幻 阪本千絵
侍女 西沼示左子
マクダフ夫人 小柳美継
マクダフの子 南 和見
医師 岡橋久代
魔女 坪井夫美栄
魔女 恒川愛子
魔女 嶋 雪江

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