ロタウイルス感染症

更新日:2024年04月01日

病気の説明

口から侵入したロタウイルスが腸管に感染して発症します。感染力が非常に強く、手洗いや消毒などをしっかりしても、感染予防をすることが難しく、乳幼児のうちにほとんどの子どもが感染します。
主な症状は下痢・嘔吐・発熱などで、1週間程度で治りますが、下痢、嘔吐が激しくなると、脱水症状を起こす場合もあり、乳幼児の急性胃腸炎の入院の中で、もっとも多い感染症です。
一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすく、まれに脳や腎臓に影響をおよぼすこともあり、注意が必要です。
生後、すぐに感染する場合もあるので、ワクチンの接種は、早い時期に完了させましょう。

予防接種について

ロタウイルスワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。2つのワクチンに予防効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なりますので、他のワクチンとの接種スケジュールなどを考慮し、医師とご相談のうえ、いずれかのワクチンを接種してください。
なお、途中からワクチンの種類を変更することは原則できませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種してください。
多くのワクチン(ヒブ・小児用肺炎球菌・B型肝炎等)の接種が重なる期間ですので、医師とご相談のうえ、他のワクチン接種と合わせて同時に接種することも検討してください。

予防接種の方法
ワクチン名 ロタリックス(1価) ロタテック(5価)
標準的な接種時期※1 1回目:生後2か月~14週6日
2回目:生後24週未満
1回目:生後2か月~14週6日
2回目以降:生後32週目未満
接種回数 2回(27日以上の間隔をあける) 3回(27日以上の間隔をあける)
接種対象年齢※2 生後6週~24週未満 生後6週~32週未満

※1:標準的な接種時期とは、病気になりやすい時期を考慮して定められた期間です。なるべくこの期間に予防接種を受けることをご検討ください。
※2:接種対象年齢とは、法律で定められた定期の予防接種の対象年齢です。接種対象年齢内に、定められた接種間隔で受けると無料で接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた場合は、全額実費で受ける任意接種となりますので、ご注意ください。

(注意)腸重積症のリスクを避けるために、1回目接種は生後14週6日後までに完了することが望ましいとされています。
(注意)ロタウイルスワクチンは、接種後に腸重積症のリスクが増加するため接種対象年齢を超えた場合は接種を受けることができません。

ワクチンの副反応について

  • 接種後30分間は子どもの様子を観察しましょう。高熱や異常な反応が現れた場合は、すみやかに接種医の診察を受けてください。
  • 接種後1~2週間は腸重積症のリスクが通常より高まるとの研究報告があります。腸重積症の症状は、「突然激しく泣く」「周期的に不機嫌になる」「嘔吐する」「血便が出る」「ぐったりして顔色が悪い」などがあります。これらの症状がみられた場合やいつもと様子が違う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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