B型肝炎
病気の説明
B型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合もあります。一部劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。
また、症状としては明らかにならないままウイルスが肝臓の中に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんなどになることがあります。年齢が低いほど、急性肝炎の症状は軽いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方、ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の形をとりやすいことが知られています。
感染は、肝炎ウイルス(HBs抗原)陽性の母親から生まれた新生児、肝炎ウイルス陽性の血液や体液に直接触れた場合、肝炎ウイルス陽性者との性的接触などで生じます。
接種対象は1歳未満で、健康保険給付の対象となる母子感染予防のためB型肝炎ワクチン接種を含む治療を受けたことがある方は定期の予防接種の対象となりません。
予防接種について
B型肝炎ワクチンは、ウイルスの感染する能力を失わせたものを原材料として作られる不活化ワクチンです。
B型肝炎ワクチンによる予防は、小児の場合は肝炎の予防というよりウイルスの持続感染を防ぎ、将来発生するかもしれない慢性肝炎・肝硬変・肝がんを防ごうとすることが最大の目的です。
ワクチン名 | B型肝炎ワクチン |
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標準的な接種時期※1 | 生後2か月~9か月未満 |
接種回数 | 3回 (2回目は27日以上の間隔をあける) (3回目は1回目から139日以上の間隔をあける) |
接種対象年齢※2 | 1歳未満 |
※1:標準的な接種時期とは、病気になりやすい時期を考慮して定められた期間です。なるべくこの期間に予防接種を受けることをご検討ください。
※2:接種対象年齢とは、法律で定められた定期の予防接種の対象年齢です。接種対象年齢内に、定められた接種間隔で受けると無料で接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた場合は、全額実費で受ける任意接種となりますので、ご注意ください。
ワクチンの副反応について
接種後30分間は子どもの様子を観察しましょう。高熱や異常な反応が現れた場合は、すみやかに接種医の診察を受けてください。
よくある質問(クリックして回答を表示)
厚生労働省ホームページより一部抜粋
A.ワクチン接種による抗体獲得率は40歳までの接種では95%と報告されています。一方、予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって免疫ができないことがあります。 また、ワクチン3回接種後の感染防御効果は20年以上続くと考えられています。
A.長く世界中で使用されている、安全性の高いワクチンとして知られています。 一方、予防接種後には、B型肝炎ワクチンに限らず、以下のような体の変化があることがあります。
- 接種箇所が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。
- 注射したところだけでなく、熱がでたり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。
- 極めてまれに、アナフィラキシー(※1)、急性散在性脳脊髄炎(※2)などの重い病気にかかることがあるといわれています。
予防接種を受けた後、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐ医師に相談してください。
※1アナフィラキシー:急激なアレルギー反応により、じんましんがでたり呼吸が苦しくなったりすることがあります。
※2急性散在性脳脊髄炎:自己免疫(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃してしまう)という現象で起こる脳や脊髄の病気です。発熱、嘔吐、意識がはっきりしない、手足が動きにくいなどの症状がみられます。
A.母子感染予防のためのB型肝炎ワクチン接種を含む治療を受けた方については、健康保険給付の対象となっていることから、定期接種の対象者となりません。
A.家族内感染等の感染リスクが高い方等に対する予防接種については、医学的な観点から、出生後早期に行われることがあります。定期接種の対象となる場合がありますので、医師から出生直後にB型肝炎ワクチンの接種が必要との話がある場合には、早めに保健センターまでご相談ください。
この記事に関するお問い合わせ先
保健部 健康増進課
大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661
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更新日:2025年04月01日