4種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)・2種混合(ジフテリア・破傷風)

更新日:2024年04月01日

病気の説明

(ア)ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。
ワクチン接種により、現在では国内の患者発生数は年間0が続いています。
症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき(ケンケンと犬がほえるようなせき)、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。
発病2~3週間後に菌の出す毒素によって、心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。

(イ)百日せき
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
ワクチンの接種がはじまって以来、患者数は減少していますが、長びくせきを特徴とする思春期、成人の百日せきがみられ、乳幼児への感染源となり新生児・乳児が重症化する例があるので注意が必要です。
百日せきは普通のかぜのような症状で始まります。続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続的にせき込むようになります。
通常、熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きたりすることがあります。新生児・乳児では肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、命を落とすこともあります。

(ウ)破傷風
破傷風菌はヒトからヒトへと感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりして、死亡することもあります。

(エ)ポリオ
ポリオは、「小児まひ」と呼ばれ、国内でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在では予防接種の効果により国内での自然感染は報告されていません。
しかし、現在でもパキスタン、アフガニスタンなどの国では野生株ポリオウイルスによるポリオの発生があることから、これらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ったりする可能性があります。
ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど又は腸で増殖し、数週間にわたって便中に排泄されます。
感染しても大部分の人は無症状ですが、100人中5~10人は、のどの痛み、発熱などのかぜ様症状がみられます。
また、感染者の約1,000~2000人に1人は、麻痺を起こし、後遺症として運動障害を残す場合があります。​​​​​​​

予防接種について

百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ4種混合ワクチンとジフテリア破傷風2種混合ワクチンは、ウイルスの感染する能力を失わせたものを原材料として作られる不活化ワクチンです。
以下の方法で接種します。接種回数が多いので接種漏れに注意しましょう。

4種混合ワクチンの予防接種の方法
ワクチン名 百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ4種混合ワクチン
標準的な接種時期※1 1期初回免疫:生後2か月~12か月
1期追加免疫:初回免疫接種後12か月~18か月
接種回数 1期初回免疫:3回(20日~56日の間隔をあける)
1期追加免疫:1回
接種対象年齢※2 生後2か月~7歳6か月未満
2種混合ワクチンの予防接種の方法
ワクチン名 ジフテリア破傷風2種混合ワクチン
標準的な接種時期※1 小学校6年生
接種回数 1回
接種対象年齢※2 11歳~13歳未満

※1:標準的な接種時期とは、病気になりやすい時期を考慮して定められた期間です。なるべくこの期間に予防接種を受けることをご検討ください。
※2:接種対象年齢とは、法律で定められた定期の予防接種の対象年齢です。接種対象年齢内に、定められた接種間隔で受けると無料で接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた場合は、全額実費で受ける任意接種となりますので、ご注意ください。

ワクチンの副反応について

接種後30分間は子どもの様子を観察しましょう。高熱や異常な反応が現れた場合は、すみやかに接種医の診察を受けてください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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