麻しん・風しん

更新日:2024年04月01日

病気の説明

(ア)麻しん(はしか)
麻しんウイルスの空気感染、飛沫感染や接触感染によっておこります。
ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約10~12日続きます。その後、発熱、せき、鼻汁、めやに、発しんなどの症状がでます。症状が出始めてから3~4日は38℃前後の熱が続き、一時熱がおさまりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首すじや顔などから出始めた発しんが、その後全身に広がります。高熱は3~4日で解熱し、次第に発しんも消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。
主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などがあり、発生する割合は麻しん患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人です。脳炎は約1,000人に1~2人の割合で発生します。
また、麻しんにかかると、数年から10数年経過した後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳炎を発症することがあり、麻しん患者約10万人に1~2人の割合でおこります。
麻しんは、医療が発達した国であっても、かかった人の約1,000人に1人が死亡することがあります。

(イ)風しん
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染によっておこります。
ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約2~3週間続きます。その後、発しん、発熱、首のうしろのリンパ節が腫れるなどが主な症状として現れます。そのほかに、せき、鼻汁、目が赤くなる(眼球結膜の充血)などの症状が見られることもあります。
主な合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。
血小板減少性紫斑病は風しん患者約3,000人に1人、脳炎は風しん患者約6,000人に1人ほどの割合で合併します。大人になってからかかると子どものときより重症化する傾向が見られます。
妊娠中の女性が風しんに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染し、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、心臓に異常があるといった「先天性風しん症候群」になる可能性があります。

予防接種について

麻しん風しん混合(MR)ワクチンは、ウイルスを弱毒化して作った生ワクチンです。
1歳になったらなるべく早く第1期の予防接種を受けることをご検討ください。1回の接種で95%以上の方は免疫を得ることができますが、年数がたって免疫が下がってくることを防ぐ目的で、2回目の接種(第2期)が行われるようになりました。

予防接種の方法
ワクチン名 麻しん風しん混合(MR)ワクチン
標準的な接種時期※1 第1期:生後12か月~24か月未満
第2期:5歳~7歳未満で、小学校就学1年前の4月1日~就学年の3月31日
接種回数 第1期:1回
第2期:1回
接種対象年齢※2 第1期:生後12か月~24か月未満
第2期:5歳~7歳未満で、小学校就学1年前の4月1日~就学年の3月31日

※1:標準的な接種時期とは、病気になりやすい時期を考慮して定められた期間です。なるべくこの期間に予防接種を受けることをご検討ください。
※2:接種対象年齢とは、法律で定められた定期の予防接種の対象年齢です。接種対象年齢内に、定められた接種間隔で受けると無料で接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた場合は、全額実費で受ける任意接種となりますので、ご注意ください。

ワクチンの副反応について

  • 接種後30分間は子どもの様子を観察しましょう。高熱や異常な反応が現れた場合は、すみやかに接種医の診察を受けてください。
  • 主な副反応は、発熱と発しんです。これらの症状は、接種後5~14日の間に多く見られます。
    接種直後から翌日に過敏症状と考えられる発熱、発しん、掻痒(かゆみ)などがみられることがありますが、これらの症状は通常1~3日でおさまります。

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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