小児の肺炎球菌

更新日:2024年04月01日

病気の説明

肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の2大要因のひとつです。この菌は子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。
肺炎球菌による化膿性髄膜炎の罹患率は、ワクチン導入前は国内で年間150人前後が発症していると推定されていました。死亡率や後遺症例(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)はヒブによる髄膜炎より高く、約21%が予後不良とされています。
現在はワクチンが普及し、肺炎球菌性髄膜炎などの重篤な全身性感染症は激減しました。

予防接種について

13価肺炎球菌結合型ワクチンと15価肺炎球菌結合型ワクチンは、細菌の感染する能力を失わせたものを原料として作られる不活化ワクチンです。

予防接種の方法
ワクチン名 13価肺炎球菌結合型ワクチン
15価肺炎球菌結合型ワクチン
標準的な接種時期※1 初回免疫:生後2か月~7か月未満
追加免疫:生後12か月~15か月
接種回数 初回免疫:生後12か月までに3回(27日以上間隔をあける)
追加免疫:1回(初回免疫接種後60日以上間隔をあける)
接種対象年齢※2 生後2か月~5歳未満

※1:標準的な接種時期とは、病気になりやすい時期を考慮して定められた期間です。なるべくこの期間に予防接種を受けることをご検討ください。
※2:接種対象年齢とは、法律で定められた定期の予防接種の対象年齢です。接種対象年齢内に、定められた接種間隔で受けると無料で接種を受けることができます。対象年齢を過ぎた場合は、全額実費で受ける任意接種となりますので、ご注意ください。

ワクチンの副反応について

接種後30分間は子どもの様子を観察しましょう。高熱や異常な反応が現れた場合は、すみやかに接種医の診察を受けてください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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