十二社神社

更新日:2022年10月14日

十二社神社

十二社神社本殿・正面から

十二社神社本殿

大和高田市大字藤森(ふじのもり)に所在する神社です。由緒について詳しいことは分かっていませんが、『談山神社文書』によれば明治期以前の藤森は多武峰の社領であり、中世末以降、年貢として当村産の米を談山神社に収納していたあったことが分かっています。口伝では社殿は多武峰から移築されたものと言われています。

本殿は一間(いっけん)社隅木入(しゃすみきいり)春日造(かすがづくり)の社殿で、その建立は室町時代中頃まで遡ると考えられています。後世の改変や補修を若干受けているものの当初の形式を残す部分も多く、保存状態は良好です。奈良県における中世の社殿建築として貴重であることから令和4年9月20日に国指定の重要文化財となりました。

 

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観音堂(慈雲寺)

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    二天王像(開口像)                十一面観音立像                 二天王像(閉口像)

十二社神社境内に観音堂と呼ばれている小堂があります。堂に懸かる扁額には慈雲寺と書かれていますが、慈雲寺、観音堂は共に由緒不詳です。堂内に十一面観音立像と二天王像が祀られており、ともに平安時代後期の制作と考えられています。かつてこの地に存在したであろう寺院の隆盛を伝える貴重な仏像であることから令和4年4月14日に市指定の有形文化財となりました。

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