大中の天岩戸絵馬(おおなかのあまのいわとえま)

更新日:2025年05月29日

大中の天岩戸絵馬 1面

本絵馬は春日神社(大字大中)に天保(てんぽう)13年(1842年)に奉納(ほうのう)されたものです。

画題は天岩戸(あまのいわと)神話で、画面の右下には長鳴鳥(ながなきどり)(鶏)、中央には「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」が左手に茅纏(ちまき)(ほこ)・右手に小竹葉(ささば)を持って宇気槽(うけふね)の上で舞っている様子が描かれ、そのまわりで他の神々が騒ぎ立てています。そして、画面の右上には「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、その手を引く「手力雄神(たぢからおのかみ)」、岩戸(いわと)を引き開ける様子が描かれています。

額部(がくぶ)の左には「天保拾三歳寅九月」の墨書銘(ぼくしょめい)があります。

画面の左下には和田(わだ)桃景(とうけい)落款(らっかん)が認められ、制作年代や筆づかいなどの点から、二代目和田桃景作と考えられます。

本絵馬は、奉納年が明らかで、制作者が和田桃景と確認できる点で重要な上、桃景作の天岩戸図は他に例がなく貴重です。

大中の天岩戸絵馬

大中の天岩戸絵馬  全景 (春日神社)

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