大中の天岩戸絵馬(おおなかのあまのいわとえま)
大中の天岩戸絵馬 1面
本絵馬は春日神社(大字大中)に天保13年(1842年)に奉納されたものです。
画題は天岩戸神話で、画面の右下には長鳴鳥(鶏)、中央には「天鈿女命」が左手に茅纏の矟・右手に小竹葉を持って宇気槽の上で舞っている様子が描かれ、そのまわりで他の神々が騒ぎ立てています。そして、画面の右上には「天照大神」、その手を引く「手力雄神」、岩戸を引き開ける様子が描かれています。
額部の左には「天保拾三歳寅九月」の墨書銘があります。
画面の左下には和田桃景の落款が認められ、制作年代や筆づかいなどの点から、二代目和田桃景作と考えられます。
本絵馬は、奉納年が明らかで、制作者が和田桃景と確認できる点で重要な上、桃景作の天岩戸図は他に例がなく貴重です。

大中の天岩戸絵馬 全景 (春日神社)
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更新日:2025年05月29日