青い目の人形

「青い目の人形」は、昭和2(1927)年にアメリカの子どもたちから日本の子どもたちへの「友情人形」として贈られました。全国各地の幼稚園・小学校に1万2375体、そのうち奈良へは144体が贈られたのです。人形たちは童謡(どうよう)の題名にちなんで「青い目の人形」と呼ばれ、受け取る際には歓迎会が行われるなど親しまれていました。
ところが昭和16(1941)年以降、戦局(せんきょく)の悪化に伴(ともな)い、いつしか敵国の人形として憎まれるようになり、多くが燃やされ、またこわされました。それでも一部は「人形に罪はない」とかくまわれました。
「青い目の人形」の姿は、戦争という暗く恐ろしいイメージの中でも両国の人々が互いに思いやり、つながろうとした貴重な資料といえます。
奈良県には4体の「青い目の人形」が残されており、大和高田市では高田小学校に現存しています。
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更新日:2022年01月21日