青い目の人形

更新日:2022年01月21日

左から、水色の服を着た青い目をしたお人形が入っている木箱、お人形の帽子や洋服や靴下などが木箱に入って展示されている写真

 「青い目の人形」は、昭和2(1927)年にアメリカの子どもたちから日本の子どもたちへの「友情人形」として贈られました。全国各地の幼稚園・小学校に1万2375体、そのうち奈良へは144体が贈られたのです。人形たちは童謡(どうよう)の題名にちなんで「青い目の人形」と呼ばれ、受け取る際には歓迎会が行われるなど親しまれていました。
 ところが昭和16(1941)年以降、戦局(せんきょく)の悪化に伴(ともな)い、いつしか敵国の人形として憎まれるようになり、多くが燃やされ、またこわされました。それでも一部は「人形に罪はない」とかくまわれました。
 「青い目の人形」の姿は、戦争という暗く恐ろしいイメージの中でも両国の人々が互いに思いやり、つながろうとした貴重な資料といえます。
 奈良県には4体の「青い目の人形」が残されており、大和高田市では高田小学校に現存しています。

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