宗願寺(そうがんじ)と西光萬吉(さいこうまんきち) の絵

更新日:2022年01月21日

龍の絵が描かれた写真

 大正11(1922)年3月、全国の部落差別に苦しめられてきた人々が団結し、自らの手で差別と闘い解決していくために創立された全国水平社。その中心人物の一人であり、創立大会で読み上げられた「水平社宣言」を起草(きそう)したのが西光萬吉です。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と人間の尊厳と誇り、そして平等を高らかにうたいあげた「水平社宣言」は、日本最初の人権宣言と言われています。
 さて、浄土真宗のお寺である宗願寺に、西光が描いた絵が残されています。本堂の余間(よま)と本尊(ほんぞん)のうしろの天井には、2種類の「龍(りゅう)」の絵が描かれています。また本堂に安置されている阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)の後ろの壁面には、「釈迦(しゃか)」の姿が描かれています。 大正8、9(1919、1920)年ごろ、西光が画学生の頃に描かれたそうです。一説によると、部落差別に立ち向かうため各地で差別と闘うなかまを増やそうとしていた時期とも言われています。

親鸞聖人像が本堂前に設置された宗願寺の写真

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