役の行者(えんのぎょうじゃ)ゆかりの地

更新日:2022年01月21日

入り口右側に善教寺と書かれた石碑が立っている、瓦葺屋根の寺の門の写真

 善教寺(ぜんきょうじ)は、山号を興井山(こうじょうさん)という浄土真宗本願寺派の寺院です。善教寺略縁起(りゃくえんぎ)によれば、境内(けいだい)はもと、白鳳(はくほう)3(674)年役小角(えんのおづぬ)が創建(そうけん)した捨篠院(すてしのいん)の旧跡(きゅうせき)といわれています。現本堂は文化3(1806)年の再建です。本堂前、右側には役の行者産湯(うぶゆ)の井戸の跡がありました。

門の右側に福田寺と書かれた年季の入った木製看板が掛けられている寺の入り口の写真

 そして福田寺(ふくでんじ)は役の行者の誕生所(たんじょうしょ)といわれ、その母・刀良売(とらめ)の住地と伝えられています。行者堂には刀良売の寝姿の像・涅槃像(ねはんぞう)があります。また門を入った右側には小さい石地蔵(じぞう)がいくつも並んでいます。日照りで雨がほしいときはこの石仏の小さいものを選んで縄(なわ)でしばり、堂の南側の蓮池(はすいけ)に放り込むと、投げ込まれた石仏は「雨を降らしてやるから出してくれ」と言い、必ず雨が降ったといわれ、雨乞いの地蔵として知られています。

 関連情報:県指定無形民俗文化財 奥田の蓮取り行事
 (文化振興課)

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