麻しん(はしか)に注意しましょう

更新日:2024年03月15日


麻しん患者が国内で相次いでいます。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が極めて強い感染症で、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染した場合は、ほぼ100%の方が発症するといわれています。


 

麻しんはヨーロッパやアジアで流行が報告されており、渡航先で麻しんに感染し帰国後に発症する輸入症例がみられます。
麻しん患者と接触した場合や発疹、発熱などの症状から麻しんが疑われる場合は、必ず事前に電話で麻しんの可能性があることを医療機関に伝え、医療機関の指示に従って受診してください。(他の患者さんへの二次感染防止のため。)
受診の際は、マスクを着用して、周囲の方へ感染させないよう公共交通機関の利用は避けてください。

麻しんの流行状況等に関する情報は、国立感染症研究所感染症情報センターのホームページよりご確認いただけます。

麻しんとは

麻しんウイルスにより引き起こされる急性の全身感染症です。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力が極めて強い感染症で、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染した場合は、ほぼ100%の方が発症するといわれています。

主な症状

ウイルスに感染後、無症状の時期(潜伏期間)が約10~12日続きます。その後、発熱、せき、鼻汁、めやに、発しんなどの症状がでます。症状が出始めてから3~4日は38℃前後の熱が続き、一時熱がおさまりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱となり、首すじや顔などから出始めた発しんが、その後全身に広がります。高熱は3~4日で解熱し、次第に発しんも消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。
主な合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などがあり、発生する割合は麻しん患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人です。脳炎は約1,000人に1~2人の割合で発生します。
また、麻しんにかかると、数年から10数年経過した後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という重い脳炎を発症することがあり、麻しん患者約10万人に1~2人の割合でおこります。
麻しんは、医療が発達した国であっても、かかった人の約1,000人に1人が死亡することがあります。

麻しんの予防方法

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
麻しんワクチンが有効な予防法となります。予防接種法に基づく定期予防接種の対象(第1期:1歳児 第2期:小学校入学前1年間の幼児)となる人は、対象年齢がきたら早めに予防接種を受けましょう。

(注意)定期予防接種の対象以外の方は、任意予防接種となります。広域的な流行時は麻しんワクチンが不足する可能性がある為、定期予防接種対象者が優先となります。麻しんにかからないための抗体があるかどうかは、抗体検査でわかります。

海外旅行を計画されている方は麻しんに注意してください

海外旅行に行く前には、麻しん等の感染症の発生状況をホームページなどで確認しましょう。
麻しんの予防接種歴を母子健康手帳などで確認し、接種していない方は予防接種を検討してください。
麻しんの潜伏期間は1週間から2週間(最大3週間)であるため、感染症が流行している地域へ旅行した場合は、旅行後2週間程度は健康状態に注意しましょう。

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

保健部 健康増進課

大和高田市西町1-45(保健センター内)
電話番号:0745-23-6661

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